皆さんはスマホでラジオを聴いたことがありますか?
テレビであれば、ワンセグの機能が付いたスマホが市場にたくさんあるので、見たことがあるという人は多いと思います。
しかし日本国内で販売されているスマホは、ラジオを聴くために必要なチューナーが、搭載されていないものがほとんどです。
radikoは便利なインターネットラジオ使っていると気になるギガ消費
チューナーが搭載されていないスマホでラジオを聴きたい場合、ほとんどの人がラジオアプリを利用するのではないでしょうか?
ラジオアプリはたくさんの種類がありますが、基本的な機能は皆同じです。
それは、ラジオ番組を聴くためには、インターネットのデータ通信が必要になるということです。
日本国内で一番有名なラジオアプリは radiko です。
radikoは、日本国内のAMやFMをはじめとした、さまざまな番組を聴くことができます。
このときに、一般のラジオであれば電波を使って番組を受信するのですが、radikoの場合は番組の受信をインターネットを通して行います。
radikoを使用するときに問題になるのが、データ通信量の増大です。
YouTubeのように動画を視聴することに比べると、段違いにデータ通信量は少なくなります。
しかし通信量はゼロではありませんし、メールやウェブサイトを見ることと比較するとギガの消費は激しいのです。
2020年は在宅ワークの人が増え、それに伴い自宅でラジオを聴く人が増えたのだそうです。
そんなときに気になるのがradikoを使っているときのデータ通信量です。
ギガ消費なしで聴けるハイブリッドラジオ・ラジスマを聴いてみよう
radikoの使い方でわかるように、スマホアプリでラジオを聴く以上は、ギガの消費は避けられません。
それが、これまでの常識でした。
また、ラジオ専用機を別途購入すれば、当然スマホで通信しなくて済むので、ギガは消費しません。
しかし、それではスマホをもっている意味が半減してしまいます。
アプリさえインストールすればラジオは聴けますし、しかもradikoは無料で使えるのですから。
そんなradikoに画期的な発明が加わりました。
それがラジスマです。
ラジスマとは、radikoのようなインターネットラジオと従来のFMラジオの両方が聴けるスマホのことです。
これをハイブリッドラジオといいます。
従来のradikoの便利な点は、単純にラジオが聴けることだけではなく、住んでいる地域以外の放送を聴けたり、放送を聴き逃した場合であってもあとから聴いたりできることです。
ところがラジスマは、そのradikoの機能が使えるだけでなく、地域のFMラジオを放送電波を受信して聴くことができます。
これには非常にメリットがあり、そのメリットは災害時に発揮されます。
FMラジオを聴くときに必要な放送電波は、インターネットが不要です。
そのためギガを消費しませんし、万が一ネット接続ができないような状況であっても、ラジオを聴ける可能性がぐんと高くなるのです。
また、FMラジオはインターネットラジオに比べて消費電力が少ないので、少しでもバッテリーの消耗を控えたい場面では非常に有効といえます。
FMラジオはネットがない災害で活躍radikoのフリー機能は非対応
残念なことに、このラジスマを使用するためには、対応したスマホと、従来の「radiko」アプリに機能追加した「radiko+FM」というアプリが必要です。
しかし、対応したスマホさえ持っていればFMラジオをギガの消費なしで聴くことができるので、ぜひご自身が使っているスマホが対応機種に入っていないか確認してみてください。
radikoとの大きな違いは番組を聴くときにギガを消費しないことですが、もうひとつ注意することがあります。
FMラジオは、radikoのタイムフリーやエリアフリーに対応していません。
昔ながらのラジオを聴くためのツールなので、住んでいる地域の放送を聴くことができるだけです。
しかし、災害時の避難グッズのひとつとしてアプリをインストールしておけば、有効活用できることは間違いありません。