1980年代に若者の人気を集めたドラマ「スケバン刑事」、特殊な武器を持った女の子がセーラー服を着て悪の組織と戦う特撮番組でした。
スケバン刑事は1985年から1987年にかけて3作品が作られ、主役を演じたのは斉藤由貴・南野陽子・浅香唯でした。
そして、この絶対的地位の主役の脇を固めるのも、アイドルでした。
当時は、現代でいう乃木坂46のようなグループアイドルよりも、単独で主役を務められるようなアイドルが多かったのです。
その主役を支える脇役も、この番組から一気にスターダムにのし上がっていきました。
スケバン刑事は不幸な境遇が多いハンパなく強い敵をヨーヨーで倒す
スケバン刑事は、漫画家の和田慎二さんが生み出した同名の漫画作品が原作のドラマです。
当時、原作を知らない人も多かったのですが、アイドルたちが悪と戦う姿は見る人の心をひきつけました。
初代(斉藤由貴)は、学内で起こった事件を中心に捜査・解決していきます。母は夫殺しの冤罪で捕らわれの身です。
2代目(南野陽子)は幼いころから鉄仮面を被せられて育った異色のヒロイン。彼女は両親と死別しています。
3代目(浅香唯)は忍者の血を引く少女でした。この少女も両親と死別しています。
いずれも、母の冤罪の真相や両親の死にかかわった黒幕との対決に向かう、壮大なストーリーが展開します。
スケバン刑事の武器は純日本風のおもちゃ折り鶴が敵を切り裂く
スケバン刑事の最強の武器、それはヨーヨーです。
あっけにとられた人もいるでしょうが、特撮番組だということを忘れないで読んでください。
超合金でできたヨーヨーに極細のチェーンを使った糸がついており、それを相手の体に当てたり巻き付けたりして戦います。
チェーンの長さは自由自在に変化し、その破壊力も無限大、空を飛ぶヘリコプターやセスナ機を落とすくらいは簡単にできます。
そして、その武器を扱うのは主役のスケバン刑事だけではありませんでした。
脇を固めたアイドルたちもさまざまな武器を使っていたのです。
2代目の仲間は「ビー玉・琴の爪・袱紗」、3代目の仲間は「折り鶴・リリアン棒(編み棒のことです)」でした。
これらを投げたり、切りつけたりする武器として使います。
とても武器に見えませんが、基本的にこれらの武器で攻撃された敵は一撃で沈黙します。
スケバン刑事の敵はまがいもののヨーヨーを武器に持つ学生刑事
スケバン刑事は、ある組織が代々適合者を探し、コードネームを「スケバン刑事・麻宮サキ」と名乗らせ、ヨーヨーを武器に戦わせます。
初代から3代目までは同じ素材・同じ威力のヨーヨーを使って戦うのですが、そのヨーヨーにも亜種が存在します。
最後にそのヨーヨー亜種を説明します。
・究極のヨーヨー
通常のスケバン刑事仕様のヨーヨーの16倍の破壊力を持つヨーヨーで、相手を倒すだけでなく、それを投げた人間の体を壊すほどの威力を持っています。
しかも、使うときに自分で組み立てて使います。
・刃付きヨーヨー1
スケバン刑事以外に作られた学生刑事組織。
そこに所属する学生刑事が使うヨーヨーは、邪悪な黒い色をしています。
そして敵に投げるときに刃が飛び出す仕組みになっています。
スケバン刑事のヨーヨーはそのような仕掛けはなく、投げ方によって相手を威嚇するだけの使い方もできるのですが、この学生刑事のヨーヨーは相手を確実に傷つけます。
・刃付きヨーヨー2
3代目以降スケバン刑事は現れませんでした。
それから18年後、スクリーンに戻ってきたスケバン刑事の敵が使う武器が、やはり刃付きヨーヨーでした。
このヨーヨーは投げた後で刃が飛び出す仕組みなっています。
これもやはり、相手を傷つけることが目的の武器です。
・動力付きヨーヨー
刃付きヨーヨー2と同じ映画に出てきた、スケバン刑事が使うヨーヨーがこれです。
通常は初代から代々引き継がれてきた超合金のヨーヨーと同じ威力を持ちます。
しかし、最終決戦の時に、そのヨーヨーに隠された秘密の力が発動します。
ヨーヨーの中に隠された回転機が動き出し、ヨーヨーの力を増幅する働きがあったのです。
スケバン刑事が使う武器は、昭和の子どもたちがおもちゃとして親しんだものばかりでした。
しかし、アイドルが主役を演じたことでその人気は子どもだけに留まらず、大人も子どもも巻き込む一大ブームになったのでした。
