世の中には数多くのアニメ作品が存在しますが、日常を描いたものからありえない架空のお話まで、その題材はさまざまです。
アニメ作品では、実写の作品とは異なり、人間が通常ではできないような動作が可能です。
また主人公が活躍する世界が私たちの住む世界と異なったり、そもそも主人公が人間ではなかったりする場合もあります。
そんな物語の舞台の中でも、時間を超えるタイムスリップを取り扱ったアニメ作品は、非常に物語の進行が複雑で盛り上がります。
タイムスリップアニメは切なさが人をひきつける要素になっている
異世界の話や、人間ばなれした超人が戦う物語の方が派手で盛り上がりそうですが、一定の割合でタイムスリップを取り扱うアニメ作品は存在します。
タイムスリップを取り扱うアニメ作品の魅力はどこにあるのでしょうか?
それは、主人公に共感しやすい、という点ではないかと思われます。
超人になって世界を救う主人公はたしかにカッコイイのですが、あまりに強すぎると「勝って当然」「最後は主人公が勝って物語は終わり」、そんな風に冷めた目で見てしまうことだってあります。
しかし、タイムスリップを取り扱うアニメ作品に登場する主人公に対しては、誰もが一度は願ったことのある心情「あの時に戻れたら」「もう一度やり直せたら」、そんな気持ちを投影することができます。
それが共感を呼んでいるように思えるのです。
のび太の行動は時の流れを変え世界を破壊するほどデンジャラス
皆さんも、タイムスリップの物語をみていて「過去に干渉してはいけない」というセリフをきいたことがあるのではないでしょうか?
それは、すでに起きてしまった過去に対して未来から来た人間が干渉すると、過去が変わってしまうと考えられているからです。
結果的に未来も変わってしまい、へたをすると自分の存在すら消え去ってしまう可能性があるというのです。
人は思わず「あの時に戻れたら」「もう一度やり直せたら」なんて気軽に口にしてしまいますが、過去に戻ってすでに起きたことを変えてしまえば、今ある生活や人との関係性が壊れる可能性だってあります。
しかし、アニメ作品の中には、過去を変える可能性がある行動をとる物語が、非常に多いことに気づきます。
その中でもひんぱんに過去や未来に干渉するのが、国民的アニメ「ドラえもん」です。
「ドラえもん」には、秘密道具がたくさん登場しますが、その中でも最強のアイテムがタイムマシンです。
過去にも未来にも行ける便利な乗り物ですが、もうひとりの主人公のび太は、このタイムマシンを簡単に使って過去や未来へ自由に行き来します。
のび太は、干渉してはいけないはずの過去や未来の出来事に絡んだり、人とじかに会話したり、好き勝手な行動をとっています。
もちろんドラえもんから「未来が変わってしまう」と何度も注意されるのですが、時すでに遅しです。
その時点で時間の流れは変わっている可能性があります。
さらに変わっていることに気づいて元に戻そうとすれば、それもまた、時間の流れを変えてしまう行為につながるのです。
のび太の行動は非常に危険で、下手をすると世界を破壊しまう危うさを持っています。
ドラえもんは時間の神クロノスもお手上げタブー無視で楽しもう
これまでに書いたとおり、ドラえもんの中で描かれるタイムスリップは、タブーのかたまりです。
しかし、ドラえもんは娯楽要素の強いアニメ作品です。
タイムマシンを使って過去や未来を行き来してそこで活動することが、冒険として表現されています。
そのため、最終的に問題が解決することで、おとがめなしの結末を迎えています。
これは、不安定な要素のあるタイムスリップを取り扱うアニメの中でも、老若男女問わず安心して見られる良い作品に仕上がっています。
時間をつかさどるクロノスという神様がいるそうですが、ドラえもんの世界観にはどんな神様も敵いません。
