1980年代に大ヒットした漫画「ウイングマン」は、主人公の広野健太と異次元世界ポドリムスの少女アオイの出会いから始まります。

 

彼女は故郷の混乱の中、三次元世界である地球に逃れてきたのです。

 

ポドリムスのドクター・ラークが発明した夢の道具、ドリムノート。

ドリムノートには、そのノートに書いた夢を現実にするという力があります。

 

アオイは、このドクター・ラークの娘でした。

 

ポドリムスで、リメルという男が民を支配し、ドリムノートを奪うためにドクター・ラークを拘束したのです。

危機を感じたアオイはドリムノートを手に三次元へ向かいます。

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目的はドリムノートを燃やし、この世から消滅させることです。

ポドリムスには「火」が存在せず、燃やすことができないのです。

 

しかし、三次元へ逃げる途中でアオイは気を失い、それを、のちに無敵のヒーロー「ウイングマン」に変身する広野健太に救われます。それが2人の出会いでした。

 

広野健太の成長を軸に物語が展開しますが、最終回は少し切ないものでした。

初めての変身!真のヒーローになったウイングマンとアオイの別れ

ウイングマンには2つの最終回が存在します。

 

リメルのほかにもう1人「帝王ライエル」という敵がいて、物語が二部構成になっているのです。

 

リメル編では、ウイングマンの誕から決戦までの過程、アオイとの別れが描かれます。

 

ドリムノートには夢を具現化する力は有りますが、人を変えることはできません。

 

たとえ、健太が「無敵のヒーロー・ウイングマンに変身する」と書いても、それは姿形だけの変化だったのです。

 

普通のヒーローなら変身したとたん強くなりますが、ウイングマンは健太の成長なしに無敵への道を辿ることはできない設定でした。

 

日々の戦いの中で強さや優しさを知っていく健太は、とうとうリメルに立ち向かう決意をします。

 

絶体絶命の危機の中、仲間を想う健太の心がウイングマンに力を与えます。

 

リメルは敗れ、ポドリムスに平和が訪れました。

 

それはアオイとの別れの日が来たということでもあります。

 

リメル編はこのアオイとの別れで幕を下ろします。

本当の最終回ウイングマンは夢を捨てた!すべてはアオイの命のために

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アオイとの別れに放心している健太の周りで怪事件が起きます。

 

新しい敵、帝王ライエルの地球侵略が始まったのです。

 

そこに再びポドリムスを追われたアオイとドクター・ラークが逃げて来て、健太と再会を果たします。

 

ドリムノートを狙ったリメルと違い、地球をターゲットにするライエルは、健太の住む町や大切な仲間を傷つけていきます。

また、健太は恋人である美紅(みく)とアオイの間で心が揺れます。

 

そんな健太の心の揺れなど関係なく敵の攻撃は続き、混乱のさなか美紅を人質にとられ、健太は救出に向かいます。

無事、美紅を救い出すことができたものの、健太はすべての力を使い果たします。

 

絶体絶命の健太に皆の声援が届いたとき、赤色のウイングマンになって再び立ち上がり、ライエルを倒します。

これまでのウイングマンは全身が黒色だったのですが、健太に期待する人々の想いが、彼がイメージしたままの赤色のウイングマンへと変貌させたのです。

 

しかし、ライエルは滅びていなかったのです。

ウイングマンを讃える祝賀パレードの中、ライエルの放った凶弾にアオイが命を落とします。

 

ドリムノートからウイングマンのすべてを消し、「アオイさん、生き返る」と何度も書き続ける健太。

でも、たとえドリムノートであっても、人の命を蘇らせるなんて出来るわけがないのです。

 

しかし、ここで再び奇跡が起こります。

 

ウイングマンというかけがえのない夢をすべて投げ出した健太の想いに、ドリムノートが応えます。

 

健太の悲痛な叫びが響いたとき、時が、健太が普通の中学生だったころに戻りました。

アオイは一度だけ三次元を訪れ、健太にキスをして去っていきます。

彼女だけが、彼がウイングマンだったこと、自分の命が健太の夢そのものだと覚えていたのです。

ドリムノートの思いやり記憶は失われてもウイングマンの夢は永遠に

ドリムノートは物語の需要なアイテムですが、決して何かを語ることはしません。

 

しかし、健太や仲間の危機の時、必ず不思議な力を発揮してきました。

最終回ではアオイの命をよみがえらせる奇跡を起こしますが、それさえも、健太の想いにドリムノートが応えてくれた、そう思わせてくれます。

 

また、ウイングマンに変身できず記憶も失いましたが、彼の中にはこれまでの経験や愛を注いだ人との日々が確かに残っています。

それはドリムノートの優しさだったのかも知れません。

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