仮面ライダー1号・本郷猛の登場からまもなく50年経ちます。
仮面ライダーはおおまかに3つに分けることができ、昭和ライダー・平成ライダー・令和ライダーと呼ばれています。
放送された時代(元号)に合わせてそう呼ばれているのですが、やはり初登場した昭和とは社会背景がずいぶん変わってしまいました。
そのため、現在50歳前後の仮面ライダー1号を知る世代が見ていた時代と比べて、さまざまな設定が変化していることが分かります。
平成じゃありえない昭和の仮面ライダーはタブーだらけ
設定の変化で分かりやすいのは、変身です。
昭和ライダーは変身する時の掛け声を「へんんんーしん!」と出していました。
それに対し、平成ライダー以降は「へんしん」と出しています。
音にすると同じ「変身」なのですが、昭和ライダーの掛け声は重厚感があり決めポーズが有りました。
逆に平成ライダー以降は、掛け声が軽やかで昭和ライダーのような派手な決めポーズは有りません。
現在も俳優さんとして大活躍している佐藤健さん、彼が演じた仮面ライダー電王の変身ポーズは象徴的です。
変身ベルトの中央に、軽く「へんしん」と言いながらパスケースをかざすだけなのです。
また、これは子どもたちには伝わりにくい設定なのですが、昭和ライダーは改造人間でした。
特に仮面ライダー1号など初期のライダーは、自分の意思と関係なく悪の組織によって人造人間に変えられてしまった悲劇を抱えています。
変身ベルトは、身体の一部でした。
人であって人でない、それでも人類を護るために独りで戦うのが仮面ライダーだったのです。
しかし、平成ライダー以降は、基本的にただの人間が変身ベルトというアイテムを使って、ライダーという鎧を身に着けているだけです。
例外的に、もともと人でなかったり、吸血鬼と人間のハーフだったり、戦う中で人以外のものに変化したりしたライダーもいましたが、それは生まれ持ったものであったり自分の意思で選択したりしたものだったのです。
一度はマネしてみたい!平成ライダーの決め台詞
そして平成ライダー以降で象徴的だったのが、仮面ライダーに決め台詞があることです。
昭和ライダーを思い出してみてください。
「へんんんーしん!とお!!」
で変身したあと、敵に言葉をかけることはあっても、それが毎回同じセリフを発することはありませんでした。
しかし、平成ライダー以降は「この決め台詞を聞けばどのライダーか分かる」、そんな仕掛けがあります。
ここでいくつかの平成ライダーの決めセリフを紹介します。
・命燃やすぜ!/仮面ライダーゴースト
主人公の名前は天空寺タケル。
実は第一話で命を落とします。
その命を失った状態の彼が、過去の英雄たちの力を借りて戦う仮面ライダーゴーストに変身します。
すでにこの世にいない人が「命を燃やす」なんて、面白い言い回しです。
・ひとっ走り付き合えよ/仮面ライダードライブ
史上初のバイクに乗らない仮面ライダー、泊進ノ介。
彼が乗る愛車は人工知能が搭載されたスポーツカーで、この車のことを「車さん」と呼びます。
この二人のコンビと警察の仲間が繰り広げる物語での決め台詞が「ひとっ走り付き合えよ」でした。
主役を演じたのは竹内涼真さん。
このイケメンが発する決め台詞に、世のお母さんたちのハートはわしづかみにされたそうです。
・さあ、お前の罪を数えろ/仮面ライダーW
この決め台詞は、平成ライダーの中でも群を抜いてカッコいいです。
そして二人で一人の仮面ライダーに変身するという、今までになかった設定が話題になりました。
このセリフは敵に向けて発する言葉ですが、自分たちを取り囲む運命の渦の中で、どんどん重みを増していきます。
主人公の成長を感じる仮面ライダーの決め台詞に注目しよう
平成ライダーと昭和ライダーを比較するとさまざまな違いが有りますが、一人の青年が仮面ライダーになる力を得て、人類を護るために戦う、その基本コンセプトは変わっていません。
しかし、姿かたちは時代とともに変化しましたし、昭和ライダーの時には無かったCGを使って、人間業ではできないアクションを描くことも可能になりました。
時にCGで描かれるアクションシーンに空々しさを感じることも有ります。
しかし、ただ戦うために変身する訳ではなく、戦わなくてはならない状況に追い込まれ相手と対峙する時に出すこの決めセリフは、平成ライダーの肝になっています。
もし、平成ライダー以降の作品を見る機会が有れば、決め台詞に注目してみてください。
