冠婚葬祭の時に必要になる「のし」、贈りものを包む「のし紙」やご祝儀を包む「のし袋」に付いています。
10代ではなかなか扱う機会がないものですが、20代になると周りで結婚する人もちらほらと出てきて、結婚式のお祝いを包んでいくときに「のし袋」が必要になってきます。
古来から日本に存在するものですが、正しい使い方を知っている人は少なくなっています。
また、どこで入手するか知らない人もいます。
ここでは、のしに関する基礎知識や、皆さんが身近で利用する100均での「のし」の取り扱いについて触れていきます。
のしの由来は伸しアワビお祝いに欠かせない日本文化の象徴
結婚式のご祝儀袋や各種お祝いで使用する「のし袋」ですが、その右肩に注目してください。
ひし形の赤い飾りがついています。
この部分を「のし」と呼びます。
安価な袋の場合は右肩に印刷されているものが多いのですが、高額な袋になるときちんと和紙を折ったものが貼り付けてあります。
今でこそ和紙で出来ていますが、原型はアワビを伸ばした「伸し(のし)アワビ」だそうです。この「伸し」が「のし」の語源になっているのです。
ところで、ご祝儀袋以外にも、この赤い飾りがついているものを見たことがありませんか?
プレゼントを贈るときに、贈り物にかける「のし紙」です。
「のし袋」と「のし紙」、この両者の役割は同じです。
いずれも「のし」のほかに水引という和紙でできた紐が掛けてありますが、この水引の上に贈りものの目録(贈る目的や中身のリスト)、水引の下に送り主の名前を書きます。
例えば結婚式のご祝儀の場合ですと、上に「結婚祝」、下にフルネームを書きます。
のし袋が日本文化のものなので、これらの文字も日本らしく筆で書くことをおススメします。
金品はのし袋に贈りものにはのし紙を使って気持ちを伝えよう
「のし袋」と「のし紙」の役割が同じであれば、結婚式のご祝儀をのし紙で包んでもいいのではないか?
そう考える人もいるでしょう。
しかし、それはNGです。
理由は「それが常識だから」と言ってしまえば簡単なのですが、少し考えればわかることです。
仮にご祝儀(=お金)をのし紙で包んだ場合を想像してみましょう。
中にどのくらいのお金を包んでいるか丸見えですし、場合によってはそのお金が包みからスルリと抜け落ちてしまうかも知れません。
これは非常にいやらしいことですし、思いやりがありません。
また、のし紙は贈りものに掛けるものなので、もともと袋のような使い方をするものではないのです。
のし袋やのし紙は和紙がベスト100均ののしは略式と心得よう
まず「のし袋」の入手方法ですが、身近なところでは文房具店や雑貨店などで手に入ります。
種類も豊富で、ご祝儀を渡すときに特別感を出したい場合に、個性的なデザインの「のし袋」を選ぶ人もいます。
しかし、これらの個性的なデザインをした「のし袋」は、一般的な袋に比べると少々値が張ります。
また、あまりに個性的な袋だと、場をざわつかせてしまい、その日の主役である花嫁さんを無視する結果になりかねません。
次に「のし紙」ですが、これは贈りものを買った店で「のしを掛けてください」と言えば、出してくれます。
店によっては無料でつけてくれるところも有ります。
それにたとえ有料であったとしても、きれいな字でのし紙に目録や氏名を書いてくれるので、文字を書くのが苦手な人にとってはありがたいサービスです。
さて、この「のし紙」と「のし袋」ですが、ずばり100均に売っています。
もちろん文房具店に置いてあるような凝ったデザインの「のし袋」を見かけることは、ほとんどありません。
しかし、身内の「入学祝」などは100均の簡易な「のし袋」でも十分に役に立ちます。
また、買った店で「のし紙」をかけてもらうのを忘れた場合も、100均で「のし紙」を買ってきて上に掛けても十分対応できます。
ただし、本来であれば「のし袋」や「のし紙」は和紙で出来たものを使った方が適切です。
100均に置いてあるものは、ただの紙の場合もあるので、そこはしっかりとチェックしましょう。
贈りものを受け取る人は、一生に一度の大切な瞬間を迎えています。
そんな時に、日本人らしい心づかいで、心のこもった贈りものをする。
そんな瞬間には、100均から離れて、特別感のある目立ちすぎない「のし」を活用してみませんか?
